呉のやぶ

呉の秋祭りのシンボル的存在、「やぶ」の今と昔をお伝えします。

神山の祭り

今ものどかな風景が残る神山の里。

この地に鎮座する神山神社の祭りは、毎年、10月第2日曜日に行われています。

 

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昨年、一昨年は、やぶやとんぼ(俵みこし)が宮入する30分前には現地入りしていたのですが、今年は亀山神社の祭りに加えて、仁方の祭りも重複。

そのため、いつも以上にはしごを重ねることとなり、神社に到着したときには既に俵もみが始まっていました。

神山の祭りは、宮入するまでの道中も絵になるので、それを収めた秀逸な一枚は来年以降の課題にとっておきます。

さて、神山の祭りにはボーダー柄衣装と和柄衣装の2種類のやぶが出ます。

一目瞭然、顔の系統も明らかに異なっています。

 

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祭り関係者の方に尋ねてみたところ、ボーダー柄は南ハイツのやぶ、和柄は神山、三ツ石のやぶとのこと。

現在はこれら3地区が揃って宮入し、合同で俵もみなどを行っていますが、歴史を遡れば昔は和柄スタイルのみで、当時は神山、三ツ石、二瀬川の3地区が神山神社の祭りを行っていたそうです。

その後、1980年代後半に南ハイツ団地が造成され、そこに偶然、祭り好きの方が多く住むようになったことから、やがて「成年会」という会ができ、神山の祭りに参加するようになったと聞きました。

今では神山の祭りを盛り上げる上で欠かせない存在になっています。

 

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神社に到着して40分くらいが経過した頃、熱く繰り広げられていた俵もみも無事終了。

境内が拍手に包まれる中、ふと目に留まったのが、こちらの男の子。

 

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ボーダー柄のやぶの衣装に身を包み、立派な面を背負った姿は何とも可愛らしく、主役級の存在感を放っていました。

実は2年前にも宮入するまでの道中、この子を見かけていました。

そのときの写真がこちら。

 

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健やかに成長している様子が伺え、何とも嬉しくなりました。

将来は神山の祭りを盛り上げる担い手の一人になるのかもしれません。

そんな思いを馳せながら、日暮れ前の神山神社を後にしました。

 

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