呉のやぶ

呉の秋祭りのシンボル的存在、「やぶ」の今と昔をお伝えします。

2018-01-01から1年間の記事一覧

「呉のやぶ」展を終えて

はじめに 早いもので「呉のやぶ」展(以下、「やぶ展」)が終わり、2ヶ月が過ぎました。 8月29日から10月8日までの会期中、総計3,167人もの方が足を運んでくださり、その反響ぶりに誰よりも筆者自身が驚いています。 また、嬉しいことに575人もの方が芳名カ…

昔の祭り(八咫烏神社編):エピローグ

昭和34年の祭りを最後に忽然と姿を消した、八咫烏の旧一番と旧二番*1。 「彼ら」は一体どこへ行ってしまったのでしょうか。 現在、坪之内青年団で団長を務める大林鉄兵さんは、小学生の頃から昔の写真を見て育ち、いつ見つかるとも分からないこれら両面を仲…

小屋浦のマッカ

平安期の和名類聚抄に記された郷名で、安芸国安芸郡十一郷の一つとされる「養隈郷」。 現在の焼山、苗代、栃原、押込、天応、坂町、矢野、熊野町のあたりであったと言われています。 拙稿「養隈の祭り」では、昭和地区*1のやぶが、天応のやぶや小屋浦、坂、…

苗代の祭り

大辞林によると、「苗代」とは『稲の種をまいて苗を育てる所』とあります。 まさにその意の通り、苗代は平地に恵まれ、緑豊かな水田が広がっています。 その苗代の祭りを初めて訪ねたのは昨年のこと。 黄金色の稲穂を背景にしたやぶは、これ以上はないほど「…