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呉のやぶ

呉の秋祭りのシンボル的存在、「やぶ」の魅力をお伝えします。

小祭り

11月3日は小祭りの日。 「小祭り」と言うと、市外、県外の人には「小さな祭り」と誤解されるかもしれませんが、そういう意味ではありません。 宮原村、和庄村、荘山田村のいわゆる呉浦3村の総氏神であった亀山神社には、兼務社が8社、飛地境内社が1社ありま…

養隈の祭り

焼山で生まれ育った自分にとって、地元、高尾神社の祭りは子どもの頃、一年で最も待ち遠しい特別な日でした。 今日の"やぶ好き"の原点はあの時代にあると言っても過言ではありません。 そんな私も今や焼山だけでなく、呉市内各地の祭りにすっかり魅せられ、…

森土恵神社の祭り

今年の宇佐神社の祭りでは、中央区のヨダレや北区のカッパなどについては、我ながらいい写真を撮ることができました。 一方、西区のニグロに関しては、正直、満足のいく写真が撮れたとは思っていません。 もちろんこればかりは、運と技量で決まるので致し方…

向日原神社の祭り

押込のやぶと言えば、アカ、シャク、ガッソー。 今年もこれらのやぶを観に、向日原神社の祭りを訪ねる予定を立てていましたが、せっかくならこれまで行ったことのない時間帯を狙おうと、今回は13時過ぎに押込入り。 当然、初めての時間帯なので、どこに行け…

高尾神社の祭り

多くの場合、地元の祭りへの愛着は、子どもの頃の原体験から発しています。 私もその一人。 具体的には昨年の記事に余すところなく綴っているので、詳細はそちらに譲るとして、今回は子ども時代の郷愁が今の撮影にどう影響しているのかなどの話を交えながら…

貴船神社の祭り

祭りが行われている場所は、何も神社とその周辺だけではありません。 いわゆる「町回り」もそこに暮らす人々が祭りを体感できる貴重な場となっています。 この度、その町回りに的を絞って訪ねたのは、毎年、10月第三日曜日に警固屋の地で開催されている、貴…

竹内神社の祭り

初めて訪ねる祭りには、言いようのない高揚感を覚えます。 今回、足を運んだのは、栃原の里に鎮座する竹内神社*1。 毎年、10月第2月曜日の体育の日に例大祭が行われています。 この日、栃原入りしたのは、午後2時頃。 やぶや太鼓が宮入する少し前です。 一足…

神山神社の祭り

どんな世界にも引退は付きもの。 長年、神山の祭りでやぶを務めた山本靖彬さんにも、今秋、そのときが訪れました。 山本さんが初めて面を被ったのは、中学一年生のとき*1。 幼い頃から稚児になるなど、祭りとの関わりは長く、やぶになった初年度も「やっとな…

亀山神社の祭り

何にしても歴史を知って観ると、面白さが増します。 祭りも然り。 今年は、夏に「昔の祭り」(亀山神社編)の取材を行っていたので、レンズ越しに見える光景がこちらに向かって語りかけてくるようでした。 さて、10月第二日曜日の始動は朝のお祓いから。 午…

城神社の祭り

松の緑に 照りはえて 千畳が峯に そびえ立つ えぼしが岩より いや高き 理想を胸に いだきつつ 学びの道に いそしまん 今年3月をもって閉校となった落走小学校の校歌です。 その歴史は、明治36年、安芸郡吉浦村吉浦尋常高等小学校落走分教場として開設された…

吉浦八幡神社の祭り

10月第一土日とその翌月曜日は、吉浦の蟹祭り。 例大祭が行われる日曜日は、迫力ある「ちょうさい」など見所満載ですが、月曜日も実に個性的な祭りが行われています。 吉浦駅構内の看板には、「後日祭」として「午後五時から」としか書かれていませんが、地…

田中八幡神社の祭り

「大正元年」と書かれた幟の傍らに見える「大屋村」の文字。 この大屋村こそが、現在の天応の町*1です。 星山武士氏提供 その由来となった大屋大川の下流付近に鎮座する田中八幡神社を訪ねました。 お目当ては、10月第一日曜日の例大祭。 何せ100年以上前か…

宇佐神社の祭り

暦の上で秋を迎えるのは、8月7日頃の立秋ですが、猛暑の続く日本で秋の訪れを感じるのは、もう少し先。 とりわけ、ここ呉の地において本格的な秋を実感するのは、やはり何と言っても秋祭りのシーズンでしょう。 太鼓や笛の音はもちろんのこと、やぶの姿は「…

昔の祭り(亀山神社編)

"昔の祭り"の背景に郷土史あり。 とりわけ亀山神社の祭りは、時が経つにつれ埋もれがちな「呉の記憶」の多くを教えてくれます。 英連邦軍の十年に及ぶ呉駐留 写真1 呉市提供 <C. N. Govett氏所蔵> 写真1は昭和22年の亀山神社の祭り。 四ツ道路交差点から清…

昔の祭り(鯛乃宮神社編)

第六潜水艇殉難之碑が奉られている鯛乃宮神社。 116段の石段を登ると、元文5年(1740年)に再興されたという慎ましやかな趣きの社殿が視界に飛び込んできます。 足を踏み入れると、中には恵比須さまと大黒さまの木彫りの面が奉納されていました。 奉納したの…

昔の祭り(八咫烏神社編)

やぶの誕生と普及の歴史を探るのは、ピースが揃っていないジグゾーパズルを組み立てるようなものです。 どれだけピースを集めてみてもパズルの完成には程遠く、全容が浮かび上がってきません。 できることと言ったら、埋まらない隙間を眺めながら、精一杯の…

やぶ瓦

「屋根は地域の風景です」。 そう語るのは安浦で瓦施工業を営む上田健一郎さん*1。 この度、その上田さんが手がけたのがやぶ瓦。 これは一度詳しく話を聞かねばと、早速訪ねてみました。 すぐさま目に留まったのが、種々様々な瓦。 恵比須様の顔をあてがった…

2015シーズンを終えて

あっという間の42日でした。 今年、観に行った祭りの数は全部で24箇所。 撮った写真の数は約7,000枚。 その内、「これはいい!」と思って、Facebookページやブログに投稿・掲載した枚数は157枚でした。 打率にすると2厘(2.2%)という低さ…

小祭り(後編)

小祭りもいよいよクライマックス。 前回、11月3日の午前の動きを中編として紹介しましたが、午後はさらに分刻みの度合いを増します。 改めて、残る半日の予定を確認しておきます。 12:45-13:10 千福 13:30-14:00 三津田橋 14:15-14:30 山崎屋→平原神社 14…

小祭り(中編)

11月3日は「呉の秋」の最終日。 前回は前編としてよごろの日を取り上げましたが、今回と次回は、2回に亘って、例大祭が行われた一日を振り返ります。 前編でも紹介した通り、事前に組んだこの日のスケジュールはこちら。 07:00-07:30 高日神社 08:00-08:…

小祭り(前編)

秋分の日に始まった「呉の秋」も11月2日、3日の両日で最後のクライマックスを迎えます。 この日は、いわゆる「小祭り」。 呼び名の由来は分かりませんが、呉の人は古くから親しみを込めてそう呼んでいます。 正確には、小祭りとは、亀山神社の宮司が宮司…

警固屋の祭り(3)(森土恵神社編)

秋分の日に始まって文化の日まで続く「呉の秋」。 毎週、どこかしらの神社で祭りが行われ、やぶ好き、祭り好きにはたまらない季節ですが、一つだけ悩ましいことがあります。 それは日程の重複。 今年も既に多くの祭りに足を運びましたが、基本的にどの日も複…

押込の祭り

押込のやぶはやばい。 隣町の焼山で生まれ育った私が子どもの頃、よく耳にした噂です。 まだインターネットもなかった時代なので、子ども同士の口伝えでの情報が全てでした。 焼山のやぶでも十分過ぎるくらいやばいと感じていたのに、「もっとやばいのか?」…

焼山の祭り

焼山で生まれ育った私にとって、10月第3土日は一年の中で他に比較できるものがないほど特別な日でした。 子どもの頃、数ヶ月前からその日が訪れるのを指折り数えていたのを昨日のことのように覚えています。 (大袈裟な話ではなく、本当に「あと97日じ…

警固屋の祭り(2)(貴船神社編)

やぶはいつ頃から呉の祭りに出るようになったのか? やぶ好きなら一度や二度、考えてみたことがあると思います。 80代のご年配の方に伺ってみると、「ワシが子どもの頃にはもうおったわい」と言われるので、きっと「昔からいた」のでしょうが、きちんとし…

神山の祭り

今ものどかな風景が残る神山の里。 この地に鎮座する神山神社の祭りは、毎年、10月第2日曜日に行われています。 昨年、一昨年は、やぶやとんぼ(俵みこし)が宮入する30分前には現地入りしていたのですが、今年は亀山神社の祭りに加えて、仁方の祭りも…

亀山神社の祭り

別名「人祭」(ひとまつり)と呼ばれるほど、呉で最も多くの人で賑わう亀山神社の祭り。 以前は体育の日が例大祭の日と決まっていましたが、15年前から10月第2日曜日に行われるようになっています。 秋分の日から始まった「呉のやぶ」シーズンもこの日…

天応の祭り

10月第1日曜日は天応の祭りの日。 今年も田中八幡神社の祭りを観に行ってきました。 神社に到着したのが11時15分頃。 着いて間もなく目にしたのが大浜のやぶ。 地元の方に聞くと、大浜のやぶはその年、厄年を迎える方が被り手になることが多いとか。 …

吉浦の祭り

前回のブログ記事で 旧市街地から東へ休山トンネル、西へ魚見山トンネルを抜け、阿賀、吉浦に行くと、「やぶ」ではなく「鬼」という言葉が使われていること そこに地勢的な要因による文化圏の違いというものを感じずにはいられないこと いずれも「呉のやぶ」…

阿賀の祭り

阿賀と吉浦では、「やぶ」という言い方は一般的ではなく、「鬼」という言葉が使われています。 3年前に「呉のやぶ」Mapを作成したときにそのことを知りました。 阿賀は呉の旧市街地の東側、吉浦は西側に位置し、それぞれ休山トンネル、魚見山トンネルを抜け…

警固屋の祭り(1)(宇佐神社編)

宇佐神社の祭りと言えば、北区のカッパ、中央区のヨダレ、西区のニグロが真っ先に思い浮かびます。 と言うか、それが「全て」と思っていたのですが、先日、「よごろの日の昼間に中央区からムシクイという古い面のやぶが出ることがある」という話を耳にしまし…

呉の秋 百景

これまで撮りためた呉市内18ヶ所の秋祭りの写真を整理しました*1。 祭りの開催日*2の順にそって神社ごとにスライドショー形式でまとめています。 秋分の日(9/22または9/23) 宇佐神社 呉市警固屋4-14-3 ... // Powered by Cincopa Video Hosting for Busi…

「呉のやぶ」の楽しみ方

前回、前々回のブログ記事でも触れたように、呉では9月の秋分の日から11月の文化の日にかけて、やぶが登場する秋祭りが各地の神社で行われています。 その数は少なく見積もっても20はあります。 ところが、一口に「やぶ」と言っても、面や衣装、髪型な…

俵もみ

「呉のやぶ」の見所の一つに"俵もみ"があります。 一言で言うと、「やぶ」と「とんぼ」の激突なのですが、一度も観たことのない人に対して、これを言葉だけで説明し尽くすのは中々難儀です。 とりわけ、市外や県外、海外の方には、そもそも「やぶ」という言…

はじめに

呉の焼山で生まれ育った私は、子どもの頃、大の「祭り好き」、「やぶ好き」でした。 地元、高尾神社の祭りが行われる10月第3土日までの日数を数ヶ月前から指折り数えていたものです。 昭和50年代の焼山/高尾神社の祭りの様子(右の少年が私) 大人にな…